最後の酢豚に今年もなったな
今日は3連休の最終日です。
会社の残業が大変酷い有様なので
「今日こそはバンドの音源を作るために一生懸命ミックス(編集)をやろう」
と思いました。
その気合を入れるべく昼飯に酢豚を作りました。
すると酢豚に気合を全部持っていかれましたので、ちょっと窓際で休憩しています。
なんで気合を持っていかれたのか。
思いの外、成功してしまったからです。
かわいい猫の映画
酢豚、人によっては一切興味ない食べ物だと思います。
「あー最近酢豚食べて無いなー食べたい!」ってあんまり聞かないです。まあ人と話す機会も減りましたが。
酢豚ってなんか中華料理屋とかでも「取り敢えずいつもいるやつ」みたいな感じで、あんまりメインにならない感じです。
よく「パイナップル入ってるの嫌い」とか言いますけど、そもそも他の野菜も「お前本当に要るの?今日一回も喋って無くない?」みたいな、馴れ合いで集まってるような必然性のない奴らばかりです。どうせ一人だと何も出来ないんだろお前みたいなやつは。なんか気が合いそうですね。
だから僕は酢豚、そんなに店で頼まないです。
僕が好きな酢豚って結構タイプが固まっていて、例えばケチャップの入ってる赤いリキッド(あんってなんか識別しづらいので)のやつはあんまり僕もときめかないんですが、醤油メインの茶色いリキッドが掛かっているやつは射程範囲に入ります。
でも黒酢はあんまり好きじゃないんです。こだわってる店は黒酢率高いんでそこはジレンマです。
更に肉がヒレでなくロースだと良いです。塊が大きいともっと良いです。大きいの大好き。
殆ど無いですけど、写真で具材が肉と野菜一種類とかだとかなり期待します。
「信じて良いんだな?」と思います。
衣のついてない肉とかで図々しくも「酢豚」って名前つけて出す店は即潰してほしいですね。
まあ酢の豚、なんで、いろんな解釈ができるとは思いますけどね、君はこれを酢豚として出して、それは金にはなるんだろうが君の心はそんな自分を、酢豚モドキを、許せるのか?本当に?そんな風に糾弾してしまいそうで自分が恐ろしくなります。僕だって仕事をやるときに誇りなんて持ってないし自省して自問自答してしまうこともあります。いや好みの問題ですけど。
昨日も酢豚食べたけど全然思ってた奴じゃなかったです。それを塗り潰したかったのです。
つまり中華料理屋ってどこでも同じに見せかけて、かなり違いがあります。
「担々麺はどの程度の濃度でゴマペースト入ってんのか」とか。
「唐揚げって衣に卵入ってる方のか」とか。
そんなんどこの国の料理も同じだろと言われるとそうかもしれませんが、割とそういう差分を気にしない人が多いのが中華料理だと思います。中国って地方によってかなり料理のタイプ変わりますしね。ポケモンと同じですね。なんかそういう違いあんまり気にしない人もいるなあと。
僕は結構気にします。
「俺、担々麺は好きだけどお前みたいなやつのこと担々麺って認めないから。担々麺舐めてんじゃねえよ。日清の冷凍食品、食って出直せよ」って冷たいことを心の中で言ってから食べたりします。
更にはメニューに載っている写真と全然違うの出てきたりして、「ジャケ写詐欺じゃん!!さっきの写真だと四川風だったのに広東風じゃん!チェンジ!」と心の中で叫んで食べたりします。
でもそういうのって食べログとかグーグルマップの写真見て確認出来ないともうギャンブルになるじゃないですか。
だから運命の出会いはなかなか訪れません。
だったら作れば良いんですよ。
運命を。
運命は自分で切り開くものだ。
運命の酢豚(ディステニーズ・チャイルド)を作りましょう。
レシピググってみましたが、予想通り、基本的に豚の唐揚げにタレをかけるだけなんで。
①肉を醤油+生姜+酒に漬け込む
②片栗粉+卵の黄身+ちょっとだけ水でコーティングする
③二度揚げする
④醤油と酢と砂糖と酒を煮立ててから片栗粉入れてタレ完成
⑤③を④にからめる
やっと会えたね。
自力で見つけよう神様
分量は勘です。
揚げ物経験があれば難易度は低です。洗い物が一番難関です。
むしろピーマン揚げるのが一番難しかったです。ピーマンなんであんな油跳ねるの。
死にます。揚げる必要ないかも。
不慣れなので40分くらいかかったかなあ。
でも外食のやつより美味かったです。
分厚い揚げたてのロースって噛むとすごい良い歯ごたえがあるんすよ。
弾力があるけど突然切れて「ザクッ」て音が骨伝導で伝わってくるんすよ。衣じゃなく肉ですよ。そこからジューシーな脂と肉汁。
いやーこれ酒飲むべきだったな。もう達成したでしょ、今日を。
これは俺が拓いた運命。
自炊って最高ですね。
いくらでも肉をでかくできるし、外で食べたら1,000円超えると思うけど肩ロース250gで原価300円くらいです。
でもコスパとかより何より楽しいです。コスパなんて冷凍パスタ食ってるほうが良いんで。
豚肩ロースの塊に包丁を入れる時とかワクワクしますね。
指先での豚との対話なんですよね。普段ツイッターでハート付けるとかそういう遠隔の指先で送る君へのメッセージ的なコミュニケーションしかしてないので、肉に触れるというのはかなりディープインパクトですね。
「よう久しぶり、調子どう?」「死んでるブー」
やっぱ俺バリバリ働くの向いてないのかなあ。
ただこれで終わりではないです。
次はもっとでかくしたい。
地元にあった中華屋で出てくる謎の酢豚がこの世で一番旨くて、殿堂入りなんですが。
一個一個が握り拳くらいあって顎が外れるくらい大きくて、野菜はほぼ無し、ガチガチの大学芋みたいなコーティングされてて、食うと必ず火傷するんですけど。
ちょうど良い脂身割合のロース肉で。
あれで酢豚の良さに気づいたんですよね。
あれなんなんだろ、中国のどっかのエリアだとあのタイプが主流って昔なんかで見たんだよな。
僕がこっち来てから閉店してしまったので、自宅であれを目指していきたい。
そうやって歴史は気付かずに紡がれていくんですよね。
ミックスやれよって話なんですよね。今からやります。酢豚の余韻がすごくてね。
バンドの宣伝
こちら、最近アップされたライブの動画です。
音も映像もとても良いのでぜひ見てください。
Emily likes tennis - シン・サメ LIVE at imp16
こちら、ライブの予定です。
ちなみに僕は出ません。すみません。
かなり訳わかんないことやるみたいなのでぜひ。