帰省した。
帰省してリビングで寝転ぶと、俺はその瞬間から床と一体になってしまう。
実家には常に謎のぬるま湯のような雰囲気があり、普段は活力に溢れているかのように見せかけている俺も完全に脱力してしまう。
普段ならば帰省の間、俺はずっと食うか寝るかでマザー牧場の牛のようになってしまうだろう。
しかし俺は万難を廃して早起きした。
よもぎもちの赤ちゃんアドベンチャーという映画を観に行くためである。

それは、ちいちゃいよもぎもちの赤ちゃんが、いろんなピンチに巻き込まれながらも勇気と知恵ともちパパへの愛で敵を倒し、苦難を乗り越え成長していく感動の物語である。
パパは鎧の面を被っており、「それってもうほぼ、ちいかわの実写版なのでは?」と思うかもしれない。それもあながち間違いではない。ナガノ先生もイラストを描いていたくらいだ。

(こういうの載せて良いのかわからないからダメなら消す)
映画館で椅子に座って、映画が始まってすぐ、俺はほとんど泣くところだった。
それはよもぎもちの赤ちゃんが可愛かったからだけではない。もちのパパが強くてカッコよかったからだけでも、敵がデカくてキモくて面白かったからだけでもない。
小さい変な仲間たちが面白かったからでもない。
観たことのない壮大な世界を冒険しているよもぎもち達自身の気持ちになって感激したからである。
親も面白かったなあと言っていた。
俺はかつて、同じく親に連れられて小学生の時にある映画を観た。それは同じく壮大で、自分と同じくらいの少年が出てきて、観たことのない世界を冒険する物語だった。
何を話しているのか、何をしているのか、全然よくわからなかった。
だがそれでも俺は脳を吹き飛ばされた。
あまりに美しく、ぶっ飛んだ世界が次々に現れて、意味を考える暇もなく楽しかったから。
それが良い映画なんだ。
あの時と同じ気持ちになったのだ。
もし映画館でよもぎもちの赤ちゃんを探してみて見つからなければ、「マンダロリアン&グローグー」という映画はありますか?と劇場スタッフに聞くとたぶんやっている。そういう別名もついているからだ。
だが、そのよくわからない単語については特に気にする必要はない。
その前についている、「スターウォーズ」とかいう、なんだかたまに聞くオタクっぽい気難しそうな言葉も無視していい。
予習も要らない。
「よもぎもちの赤ちゃんかわいいな」と思ったら観れば良い。
本当によもぎもちがずっと出てくるから。
意味とかは、結構誰もわかってないから。
でもそんなもんだと思う。
毎日通勤ですれ違う人たちのことを俺は何も知らない。話される言葉の意味も、あの人とあの人がいつ知り合ったのかも。
不条理で不衛生で不公平で不安定な世界で、明日何があるかもこの苦しみになんの意味があるのかもわからない。ある日突然悲しみが襲ってくる。平穏は永遠には続かない。そしてそれがいつくるかもわからないのだ。
知らないことは恐ろしい。
人が恐れるのは知らないからだ。
だが生きることは楽しい。なぜならまだ知らないことがたくさんあるからだ。
俺はそれを映画に教えてもらったのだ。
そしでもし、あなたがよもぎもちの冒険を観たら俺に教えて欲しい。
俺は少し緊張して「いいね」と言うことだろう。
ちなみにトイレが心配な人は映画の前に炭水化物を取るとたしか筋グリコーゲン?が増えるから尿意が抑えられるらしいのでセブンとかでよもぎもちを買って食べると良いよ。
最近は映画館に行くとそんな心配をする年になってしまったね。
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ライブがあるよ。きてね

7/31、少し先だけどワンマンライブがあるよ。
予約してくれるとうれしいんだ。































