全然テレワークを導入しないので有休を取り豚を煮ます

今日の健康だより「首コリ」
最終兵器テレワーク
戦い、そして敗北
煮豚。をプロデュース
今後のライブ予定

今日の健康だより「首コリ」

本日はT-DRAGON先生をお呼びしています。先生、よろしくお願いします。

はい、T-DRAGONです。今日のテーマは首コリです。皆さん、デスクワークのし過ぎで首を回すとバキボキ言いませんか？先生は言います。以前、首を鳴らしていたら海外の人に「わー、大丈夫ですか？首、break down、死にます」と言われました。先生がググったところによるとデスクワークで前傾になり、首の後ろが伸びっぱなしになると首がコリます。なので、実は意外かもしれませんが首の後ろを伸ばすのではなく縮めると楽になります。天井を見上げて背を伸ばし、亀みたいに首の後ろを縮めてください。10秒くらい耐えたりして、あとそれを連続で数セットやりましょう。先生は加減を知らないので10セットやりましたがふらふらしたのち首がめちゃくちゃ楽になりました。ちなみに同時に顎を前に突き出してしゃくれさせると顎のたるみ、二重あごが軽減するらしいですがこちらはプラシーボ効果がありました。

先生、全然変わった気がしないです。

それは首がこっていなかったんですね。それでは今日はこの辺で。ごきげんよう、さようなら。

さようなら。

最終兵器テレワーク

富、名声、力

かつてこの世の全てだったものを現代人は求めていない。欲しいものは、

気楽さ。

安らぎ。

ただ、それだけではなかろうか。

チューニングのイカれた高い声でマウンティング合戦をする中堅エンジニア

昼の3時に野球の動画を見ながら昼寝する再雇用のカスジジイ

定時が近づくと飲み会の獲物を探して徘徊する上司

ひたすらミーティング室の散らかり具合をメールで報告し続ける管理職

聞こえよがしにデカい声で部下を怒鳴りつける電話を小一時間近く続ける給料泥棒

そんな環境で仕事に集中できますか？

都会の喧騒からひと時離れ、ゆったりとした楽園で平日を過ごしませんか。

ビーチ？違います。別荘？とんでもない。

それは自宅。

あなたが毎月毎月、ただ帰り飯を食い寝るために高い家賃と更新料を払っているあのマイスウィートホーム。

勿体ないと思いませんか。あなたが払っている毎月の家賃は24時間x1か月分のレンタル料金です。漫画喫茶で12時間パックを選んだのに6時間外出しますか？ディズニーランドで1日パスを買って昼に帰りますか？空気を住まわせるために家を借りているのですか？

テレワーク

なんと甘美な響き…。

そうです。

テレワーク、リモートワーク、在宅勤務、何でも良いでしょう。全てのテクノロジーの進歩は「楽」をする為にありました。なのにどうでしょうか。人は電球を生み出し、それでどうなったか。経営者は遅くまで残業をさせることが出来るようになりました。人はメールを生み出し、それは納期を短くしただけでした。「大変申し訳ございませんが、明日までにご対応頂くことは可能でしょうか。」どれだけ多くの定時退社が失われたことでしょう。血を吐きながら終わることのないフルマラソン。

あなたがアマゾンお急ぎ便を選ぶ時、あなたの客もまたあなたの仕事を急がせているのだ。

もう戻ることはできない。ゆで卵は生卵にならない。ガーディアンズオブザギャラクシーの監督も戻らない。

でも進むことはできる。

今こそ反乱を起こす時だ。流された血で踏み固められた土。そこに突き立てる旗にはテレワークと書かれているのです。初めてその名を知ったとき私は震えました。それから長い間、私はじっとその日を待ちました。レジスタンスの火が燃え上がる時を…。

経営者に使われ、

管理職に使われ、

機械に使われ、

虐げられてきた我々労働者の最後の希望…。

その最終兵器の名こそ、テレワークでした。

戦い、そして敗北

そしてついに、あのくそったれの弊社が、まさかのテレワークを導入するという噂が流れました。

兆しはありました。若手がものすごい速度で転職して辞めていたからです。実際のところ売り手市場というのは本当でしたし、転職以外に昇給の術がない我々若手にとっては転職をしないことはずっと同じキャリアケータイを使い続けるくらいコスパの悪い愚策でした。いくら転職先が闇かもしれなくても、また転職すればいい。映画の次回作がつまらなかったら自分の記憶から消せばいい。何もしなければ決して良くなることはないのです。

給料は上げられないが、システムを導入することはできる。経営や人事がそう考えたのかはわかりませんが、テレワークのアンケートが取られたとき私の手はB29を討ち取る竹やりのような速度で天を突きました。

しかし、その後、いつまで経っても音沙汰はありませんでした。普段は冷静で波風を立てないT-DRAGONもしびれを切らし、悪手とは分かっていながらも上司との面談で聞いてみました。（もちろん聞くことで心証を悪くすることは確実です。上司からすればテレワークなどという訳のわからない制度のせいで常に社員を監視できなくなるというのは確実に気に入らないでしょう。そして実は若手世代以外もテレワークをそもそも望んでいません。変化を嫌い、家庭に居場所のない父親たちにとって、信じられないことですが会社こそがベストプレイスなのかもしれないのです。実際テレワークを志望するのは若手ばかりで、蓋を開けてみれば想定されていた子育て世代は誰も手を挙げていませんでした。しかし、それでも私は待てませんでした。）

回答は、まだまだ様子見中とのことでした。成果物がわかりづらいから、他の部署と足並みを揃える必要がある、など、1000年前からT-DRAGONが予想していた通りの回答が返ってきてT-DRAGONは顔色一つ変えず笑顔で「そうですよね、分かります」と言いました。

そして次の日有休を取りました。