たぺログ

Emily likes tennisという日本のバンドのドラマーが描く人間賛歌的なブログ

自作PCのなつやすみ

一人称をひらがなで「ぼく」と書くやつはヤバい、は常識。

 

目次

前書き

最初に言っておくが俺はこんな一週間ちょっとの連休に毛が生えたような休みを「夏休み」とは呼ばない。汚い言葉で大変恐縮でございますがクソ休みとお呼び申し上げさせて頂く。

社会人にとっての「真の夏休み」は転職時の有給消化で得られる1ヶ月連休、あれだけです。日本人はドイツ人より年間で1ヶ月分多く働いているんだって。転職したら休暇の過払い請求ができるということなのかもしれません。だから日本人は毎年転職しないといけないのだ。

 

このクソ休みで俺は絶対に旅行に行かないと決めていた。会社は休み中に旅行でも行って羽を伸ばしてまた働け、とでも言いたいのだろうがこんな短い休みで旅行なんて行ったら休みが秒で終わってしまうからだ。休みとは休むために有るので、仕事の疲れを飲み会で癒そうとした結果肝臓を壊す時代遅れの負の連鎖には自分は陥りたくなかった。

俺はこの夏は喫茶店しか行かないことにした。したっていうかどこにも行く元気がなかった。

お盆とはかぶっていないので電車は空いているだろうと思ったら大学生がめっちゃ居たので悲しくなった。

下記はそんな俺が過ごした今年の読み応えのない夏休み日記である。ルーキーアゴーゴーに読み応えのなさ部門があれば出れたのにと思う。

 

1.なぜPCを買うのか

なので家に引きこもって10万円くらいのPCを作ることにした。

なんでそんなに高いPCを作る必要があるのか?とあなたは思うかもしれない。俺も思う。(ちなみに相場的には10万はむしろ安めらしい)

でもこの世の買い物に「高いが本当に必要なもの」なんて存在しないのではないだろうか。だって必要なものが買えないと死ぬじゃないですか。(両肘をついて指を組み虚空を見つめながら)例えば3万円するジーンズを購入した、とイケメンが言っていてもあなたは「なんでそんなに高いジーンズを買ったのですか?」とは聞かないですよね?

「あ〜あなたはおしゃれなのですね」と思うことだろう。

何のために高いジーンズを買うのか、と聞かれても「履くのだ」としか答えられない。「そこにあって、履くと思ったから買った」だけだ。

 

「40万のギブソンのアコギを買いました」と言われてもいちいち「なぜ?」とは聞かない。

そんなもん弾くために決まっているからだ。飾る人もいるかもしれないけどそういうことだ。

 

同期が彼女の誕生日に毎年10万近いカタカナの名前の財布や鞄を買っていると聞いても普通「なぜ?」とは聞かない。俺?俺はもちろん聞いた。俺は雑誌の付録についていた財布をボロボロになっても使っている。「ふろく」…なんて素晴らしい響きだろうか。俺が小学○年生という雑誌を毎月、祖母に買ってもらっていた頃を思い出す。輪ゴム式射的の銃を作った。チェルノブイリ事故のマンガが載っていて怖くてトラウマになったな。まあでも付録の財布より良いのだろうということは俺にもわかる。ブランド物が好きな人がたくさんいるのも知っている。俺は「ブランドの価値って広告費用で決まるから質とは関係ないと思う」と言ったが同期は苦笑いをした。そう、普通はそんなこと言わない。いちいち理由なんて聞かない。理由は、あげたいから、それだけだ。

 

PCも同じである。

 

「なんでそんなに高いPCを買うのか?」と尋ねられたら俺はこう答える。

 

「ブログを書くためだ」と。

 

実際、10万円も使ってデスクトップPC(ノートPCじゃなくて会社とかにある箱型のでかいやつです)を作れば、きっと今使っているmac book air(2013年版、祖父の遺産で購入)と比べて処理速度は倍以上になるはずだ。

ムーアの法則により、半導体集積率の恩恵を受けた俺はかなりの良質なブログを、すごい速度で書けるのではないだろうか。コンピュータードラゴンだ。ブログの良さはスピード、ヘビィさで決まるのだ。F=ma(力は重さと加速度の積算)だ。パンチと同じである。ブログは暴力である。

 

2.PCパーツを買う

という訳で僕の夏休みはPCパーツ集めから始まった。

VRでブログを書いている自分を想像しながら、価格ドットコムを3日くらいずっと血眼になって見ていた。よく分からないのでたくさん本があればなんとかなるだろうと思い、関連の雑誌を3冊くらい買ったがよく分からなかった。

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PCパーツは次の日に届いた。届くの速すぎ。

 

そして組み立て終えた頃には僕の夏休みはほぼ終わっていた。

 

3.PCが出来た

誤算だったが自作PCはパーツ選びに最も時間がかかるのであった。組み立てるのは半日で済んだ。しかし「なんか自作したら普通に買うより安く済むんでしょ」くらいの気持ちの人には自作をあんまりオススメしません。専門的な用語も多いし、BIOSとかも触ったりしないといけないです。会社ではPC苦手な上司に「Excel先生やな!」と言われている僕であるが、今回はサッパリだった(Excel全然関係なかった)。また、組み合わせの問題とか色々あるので組み立てて電源を入れるまで「いきなり爆発するんじゃないか」「動かなくてパーツを買い直すんじゃないか」などの不安は尽きなかった。口コミサイトとか見ても性格の悪そうなオタクがケンカばかりしていた。せいぜい浮いた金額も2万程度だと思う。そして他の夏の思い出はカレーを食べに出かけたことしか残らなかった。組み立てるのが楽しい人がやる作業なのです。動いた時はちょっと嬉しかった。

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せっかくだから話題の店に行こうと思ったけど死ぬほど行列で5分並んでやめた帰りに適当に入ったカレー屋が美味かった。店名は「半月」。左側はなんと梅酒のカレー。

 

そう考えると自作PCというのはまるで高級なプラモデルのようだと思った。

またはもう少し簡単な、レゴブロックの方が近いだろうか。昔、祖父にレゴのロイヤルキング城セットを買ってもらった時のことを思い出す。あれを誕生日に抱えて帰る時の幸福感はちょっと人生の中でも比類のないものだった。なぜかというと箱がデカいからだ。

おもちゃはデカければデカいほど良い。「デカければ価値がある気がする」という人間のプリミティブな本能を刺激するからだ。小さいカエルよりデカいマンモスの方が良い獲物だ。当たり前のことである。俺たちは一生ヘラクレスオオカブトを追い求めて死んでいくのだ。

 

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今回作ったPC。最近のPCはLEDで光りまくるらしい。地元のヤンキーの車みたいだ。


また、ガラスパネル式だと機械の中身が見える、というのも加点ポイントです。平成初期世代はスケルトンが大好き、らしい。ゲームボーイミニ四駆ベイブレード、64のコントローラ。僕はどれも買ってもらえませんでしたが、そもそもそんなに物欲のない子供だったので悲しくはなかった。ていうか自我があまり無くて自分で何が欲しいのか分からなかった。ちょっとなんかの病気だったのかなあと思います。小学二年の時に教科書捨てたらしいし。

結局、未だに物欲って殆ど沸かないんですけど、1年に一度10万くらいの買い物をしたくなる。金を使いまくるとその分増えるってZOZOTOWNの社長が言ってたのでたぶん大丈夫です。いっぱいお金使いたいですね。

あと、自宅にデカくてそこそこちゃんとしたパソコンがある、という事実はなんか謎の自信に繋がることがわかりました。秘密兵器を隠しているような気持ちになります。(写真だと分かりづらいですがこれちょっとした椅子ぐらいのデカさがあります。)これにさらにビデオカードとかいう数万円するパーツを差し込むともっとPCが強くなるらしい。しかも何本も差し込めるらしい。課金要素のかなり強い趣味だ。何の役に立つかわからないが強くなるなら強くしたいと思うのが人情だろう。そのうちグレードアップしようかな。夢は広がるばかりだ。

 

いずれにせよ、この夏が無駄でなかったということを証明するため、これからはこのマシーンでモリモリはてなブログを書きまくろうと思います。

 

※このブログの9割は電車の中でスマホで書きました。残りの1割はmacで書きました。

 

 

今後のライブ予定

9/2になんかやります。普段と違う感じで結構準備しててオススメなので空けといてください。

 

10/6(土)

Motion 13th Anniversary " TOKYO SWING 4×40 "

喃語(札幌) ・まっくら学芸会(山形) ・GREEN MILK FROM THE PLANET ORANGE

開場/開演:18:00/18:30 前売/当日:¥2,400/¥2,800 [D別]

 

喃語のドラムはめちゃくちゃ速いので見たいです。