たぺログ

Emily likes tennisという日本のバンドのドラマーが描く人間賛歌的なブログ

いきなりハンバーグの話

※今週のたペログは作者絶望の為休載しようと思っていましたが、ハンバーグを食った瞬間に闇ドラゴンから光ドラゴンに回帰したので秒で書けました。セシルやアナキンと同じです。

 

いきなりステーキにハンバーグがある。

通称、ワイルドハンバーグである。

天下一品で言うところの「あっさり」のようなものだろう(「友達に誘われて来ちゃったんだけど、こないだも食べたばっかだからまたスタンダードなやつ頼むのもなあ…なんか違うのないかな」って思ってる人が頼んで納得出来ないで終わる用)、と思ってずっとスルーしてきた。

 

でもこないだ浜松の「さわやか」でハンバーグを食ってから、カリカリに焼いたでかいハンバーグが食いたくてしょうがなくなっていた。あれにはそんだけの魔力があった。ワイルドハンバーグも評判が良いので、試してみようと思った。

あと仕事しながら後輩に「帰りたいよ~帰りたいよ~」ってずっと話しかけてしまうくらいにストレスがはみ出ていたので、なんかスカッとしたかった。今週は仕事でオシロスコープ(電流のビリビリが見れるでかい機械)の画面を7時間/日くらい見させられて先輩に怒られたりしていたので、夢の中でも操作したり先輩に怒られたりしたのだ。なんで怒られるのかというと僕が不器用ですぐ物を壊すからです。小四くらいにお祖父ちゃんにもらったラジカセは貰って1分でアンテナを折った。俺は俺が物を壊そうとしたらちゃんと壊れてちゃんと元に戻らないことを確認するのが昔から好きなんだよね。

 

平日は松屋の新作をジャケ買いしてなんとかストレスを凌いだ。

そうして悪夢にうなされついに迎えた休みの日、肉食えば闇が減るなり動脈瘤と勇んで昼間からいきなりステーキに入店した。いきなり入店するからいきなりステーキなのだ、いきなり登場するのは肉でなく俺の方だ、と常々思う。何を言っているのかわからねーと思うが。

入店直後、ステーキの匂いを嗅ぐとハンバーグなんかどうでも良くなったが鉄の意志でハンバーグを頼む。値段がちょっと安いからそこをエビデンスにすればなんとか耐えられる。向かいの席でクソガキが野菜を食わないので母親に怒られていて微笑ましかった。コーンだけ食っても大して変わらないと思う。父親はまだ若いのにヒレの400gを頼んでいたので、恐らくIT社長かデイトレーダーであろう。俺はビットコインは一年前に買ってすぐ売った。俺は本当に投資の才能がないと思う。

 

貧乏人の俺はハンバーグを食う。

 

やるじゃん。写真では米がハンバーグの放つ圧倒的な光のドップラー効果で消滅しているように見えるがちゃんとホカホカとそこにある。鉄板の保温力が高いためハンバーグ肉はいくらでもジュイジュイ焼ける。さわやかとの決定的な違いである。さわやかはレアミンチを食わせる店であるため鉄板はそこまでずっと高温ではなかったのに対していきなりステーキはそこを客側に委ねている。米用の皿に逃がすなどしないと、ほぼ中まで火が通る。俺は逃がさない。むしろ俺は悲鳴を上げるハンバーグを鉄板に押し付けまくった。ビギュイーッ!ギェピー!古代中国の拷問みたいだ。メイラード反応のバーゲンセールや!カリカリですごい。一生分のカリカリだ。えっ!今日はカリカリ全部食っていいのか?遠慮するな、今までの分食え…うめ うめ うめ

ステーキはブラッディサースティなレアがいいけど、ハンバーグはバッキバキに焼いた方が好きかもしれないな。

 

ハンバーグなのでステーキソースやにんにくはかけないで食べているから健康に良さそう、と思ったけど、よく見たら甘いオニオンソースをドボドボ付け過ぎてソースがなくなっていたのでそんなことは無かった。いきなりステーキに来て健康なんて考えた俺が間違ってた。ニンニクマシマシした。

 

俺の肉マイレージがまたアガる。

店を出た俺は、「あー美味かったな」と思うと同時に、「ステーキも一緒に食いてえな」と思った。

デイトレーダーならそれもできるんだろう。俺は「FX 儲かる 簡単」で検索した。

いきなりステーキでサーロイン400gを頼んで店内中の羨望の眼差しを受けたい、それが今の俺の夢だ。

 

 

 

明日はお得なライブがあります。たのしみ。CDも貰えるらしいですよ。
f:id:ELT_ogipei:20180210213318j:image

f:id:ELT_ogipei:20180210211809j:plain

大事な画像なのでもう一度載せておく