プロローグ
俺は道を歩いていた。
小さな子どもたちが俺の脇を元気よく駆け抜けいてく。まだ5月にもなっていないのに既に日差しの当たる肌が熱かった。先程通った男の子たちを追いかけていた、更に小さな女の子がいた。立ち止まって、乗っていたキックボードの様子を真剣な面持ちで見ている。どうやらどこか調子が悪いらしい。
そして少女はそのキックボードのハンドルの両端におもむろにタンポポを差し込むと、満足気にまた走り出した。キックボードの後輪が跳ねまくって、普通に走るより遅そうだ。
平和だと思った。急に涙が出てきた。
俺もあんな風になりたい。あんな…あんな仕事がしたい、心からそう思った。
GWはまだ始まったばかりだった。
最近、ライブの詳細も決まってきたのでまたブログで宣伝をしなければならない。
別に取り立ててオチも何もないのですが、ネタもないしレーザー脱毛の話をしようと思います。
結論から言うとクソおすすめです。
まずヒゲ・リテラシーを学ぼう(いかにしてヒゲ脱毛を決心するに至ったか)
ヒゲというのはとても厄介なものです。ヒゲは男であれば多かれ少なかれ誰にでも生えるのだが、この①多かれ少なかれという部分と②誰にでもという部分が問題です。
説明しよう。
①ヒゲの生え方
男であってもヒゲの生え方は千差万別である。
俺のヒゲの濃さは(たぶん)中の上レベルだった。それでも大学の同級生の半数ぐらいは、一週間程度ほったらかしてようやく俺の半日分に満たないという状況だった。
ヒゲ格差問題は深刻である。
ヒゲ貴族(ほとんど生えてこないクソ勝ち組ゆとりども)達はヒゲを剃らない分、その時間を余暇に使うことができる。1日5分、1年で1日余り、80歳で死んでも残りの人生のうち2ヶ月以上ヒゲを剃らなくていいのだ。(このあたりのことは「ヒゲ脱毛 メリット」と検索すれば嫌になるくらい、いくらでも情報が出てくる)
つまり、ヒゲの濃い人間は寿命が短いのである。
また、ヒゲ貧民(めっちゃ濃い可哀想な弱者)以下にまで悪化すると、ヒゲを完全に剃ることは出来ない。乾燥したヒゲは斬鉄剣でも斬れない。その結果、クソ無駄な時間を消費して顔中血まみれになり、青ひげは残ったままというヒゲ無間地獄が出来上がる。色白だと青ひげは気持ち悪い。昔、「忍たま乱太郎」にヒゲ剃りが苦手でよく顔が傷まみれになる忍者というのがいたが、今思い出すとその苦労がリアルでよく分かる。
剃らなければ良い、と貴方は言うかもしれないが、このご時世にヒゲを生やしている人間なんてほとんどがハイパーITエンジニアか美容師かバイトのバンドマンとかである。俺はサラリーがほしい。
②人間の不平等さ
ヒゲ脱毛に興味があるが脱毛しないという人間に、「なぜヒゲを脱毛しないのか?」と聞くと大抵「将来的にヒゲを生やしたくなったら困るから」という回答が返ってくる。
だがこの問題に対しての回答はやはり検索すれば一発で出て来る。
「ヒゲが似合うのはイケメンだけ」である。
世の中には質問に答えるフリをして人を傷つけるのが好きな残酷な人間が山ほどいる。
ヒゲが好きなら問題ない。俺には貴方からヒゲを奪う権利がない。(奪うのも簡単ではない)
だが今生えているヒゲが醜い時点で将来的にそれがプラスに働くことは基本的にはない。例外は整形です。
ヒゲは誰にでも生える。だが、イケメンにもブサイクにも生えるヒゲが同じものだと考えてはいけない。白馬の王子様が持つエクスカリバーと浮浪者が持つ錆びたナイフくらい違う。
更に言うならそもそもヒゲが似合うイケメンも大体はある程度ヒゲを整えている。何も努力せずに勝手に生えたヒゲが似合ってカッコよく見えるなんてのは幻想でしかない。そんなのキアヌ・リーブスくらいだ。それなのに人は永遠に失う、と考えるとクソ以下のゴミであっても捨てることを躊躇する。(ちなみに永久脱毛は半永久なので年を取るとまた生えてくるそうです)
「ヒゲが好き〜」とかいう女は「ヒゲが似合う」人が好きなんであって不衛生にヒゲが生えている男なんて1ミリも興味ねえよ、という訳である。ショートカットの女の子みたいなもんだろうか。
はい、僕は受け入れました。
あと「将来的にヒゲを生やしたくなったら困るからヒゲを生やさない」というのは「筋肉マッチョになりたくないから筋トレダイエットしない」と言うのと同じです。
後述しますがそんな簡単にそんなレベルまで行けたら苦労しないのです。金を払えば何でも簡単に出来ると思ったら大間違いだ。わかったら金をくれ!
あと、「脱毛なんて女っぽい、女々しい」みたいな意見もありましょうが、俺はもう痛いのも見た目が汚いのも嫌だったのだ。痛くないならもうオカマでも良いよ。
もう「俺なんて朝剃っても夕方には生えてるよ」と言って笑いを取るのも嫌だ。
今の俺に越えるべき壁はなかった。
俺は脱毛を決意した。
S南美容外科クリニックのヒゲ脱毛に行ってみよう
まあそういう自分の中での葛藤を乗り越え、ボーナスを握りしめて僕はS南美容外科クリニックに行った。
色んな所が有り、色んな施術方法がありましたが、簡単に自分の判断基準を言うと
- 安全なやつ⇛レーザー(光や針は効かない、痛い、のでアウト)
- 近所にあるやつ(予約がクソ取りづらいため。土日は2ヶ月先が空いてない)
- 条件内で一番安いところ
で選びました。ゴリラクリニックとかいう名前的にすごい効果ありそうなところも見つけたけど高かったからやめた。(今見たらめっちゃ安くなってた)俺は新卒だから金がねえんだよ。
光脱毛は安いけど(よく電車広告で「女のワキ1回500円!」とかありますね)、性能が低いので何度も通わないといけない。
レーザーはなんか使うのに認可が要るからすごい安心ぽい。
そういう理由で選びました。
アレキサンドライトレーザーっていう厨二病的な名前にも惹かれました。FF6の魔導アーマーが出しそう。黒い処を狙い撃ちするので黒人はダメだそうです。
ヒゲを脱毛するパック(5年間∞回行ける)は10万弱しました。高いけど、「数回程度じゃヒゲはなくなりませんよ〜」というお姉さんのセリフを信じた。ところでスタッフがやたらピチッとした制服を着ているのは何の意味があるのでしょうか。ここが男性のヒゲ専用のレーザー院であることと関係があるのだろうか。後日、違う店舗でレーザーを照射したらそこは女性の整形関係もやっているところで、制服が違ったのでそういうことなんだろう。そこにはイケメンの若い院長がいたので、まあそういうことなんだろう。
脱毛は痛かった。
変化は痛みを伴う。
輪ゴムをバチンと弾かれるような痛みだと聞いていて確かにその程度なのだが、顔面に40発も50発も輪ゴムをブチ当てていると流石に発狂しそうになる。昔の中国の拷問かよ。そういう感じだ。
レーザー照射中は「痛いですよね〜、頑張って下さいね〜」と優しい声でお姉さんに言われる。医療機関でこんな優しい声を聞くことはない。優しい声を掛けられマジ泣きしながら痛みに耐えつつバチバチやられていると俺は今何をしているんだろうという気持ちになる。
ある時など恐ろしかったのは、声を出さずに泣いてる俺に女が「久しぶりなんですよね?この痛みですよ〜思い出しましたか?」と言い始めたことだ。俺は「こいつ実は変態なんじゃねえのか」と恐ろしくなった。合法的に俺を痛めつけて楽しんでいるイカれ女は俺を生かさず殺さず脱毛し続けた。
こんな目に遭うのも全てヒゲのせいだ。
俺はヒゲを呪った。
ヒゲさえ無ければ10万を失うことも、こんな痛みに苦しむこともなかった。
なんで此の世にはこんな格差があるんだ。俺が何をした。
なんで国は俺達を救ってくれないんだ。ヒゲ援助金をくれ。
消費税を返せ。住民税を返せ。
絶対に許さねえ。
こいつら…駆逐してやる!!この顔から…一本残らず!!
ヒゲ脱毛に通い続けよう
実際効果があったのか?
ありました。一回目からあった。初めてレーザーを照射して2週間後、放射能でも浴びたのかって恐ろしくなるくらいヒゲがスルスル抜けた。顔を洗っていると抜けるのである。これはだしのゲンで読んだぞ。その時生えていたヒゲは全部なくなった。すごい。
でもヒゲは思ったより厄介な奴らだった。奴らは何度レーザーでじゅうたん爆撃してもゾンビのように復活した。なんでも、ヒゲというのは一時的に出ているだけで、あれは氷山の一角なのだそうだ。常に交互にヒゲは生え変わっているのである。
そのうちの生えている状態の毛根を殺すので、(しかも完全に殺し切れないこともある)この戦いはなかなか終わらないのだ。不殺でござる。
その為、2回目以降の効果については緩やかなカーブを描くように進み、劇的な変化は得られなかった。毎回全滅するけど、何度でも蘇るのだ。
そんな訳で俺はもうこの不毛な(毛はあるけど)戦いを1年半以上続けている。
1ヶ月以上間隔を空ける必要があるとしても、もう10回以上は通っただろう。
実感しているメリットとしてはやはり
- 青ひげが減ったことで顔の印象がかなり違う(あると10歳位老けて見える)
- ヒゲ剃りを浅くしかしないので肌が荒れない
- お店に行く度に最新のプチ整形についての情報をキャッチできる
ということが挙げられる。ぶっちゃけ非常に満足している。
確か契約時にお姉さんは「20回位通わないとなくならない」と言っていた。まだようやく折り返し地点に立ったレベルらしい。
変化というのは急には訪れないものだ。
だが、それでもいい。
少しずつ、だが確実にヒゲは減っている。
元々薄かったところはもうほとんど生えていない。
ヒゲ剃りで血を流すことも無くなった。
あの頃の未来にぼくらは立っているのだ
未来は先の見えないハイウェイだ
だが今はその先に希望の光が見える
薄い部分の首まわりは ほとんど脱毛完了できたのだから
きっと鼻下ヒゲだって… -ターミネーター2
今後のライブ
結構いっぱいあるねんで
↓コレに賭けてます。CDもらえるからぴあで予約してね〜。
6/3(土) 秋葉原CLUB GOODMAN
「Emily likes tennis presents オートマチックアフィリエイトセミナーvol.2」
- パイプカットマミイズ
- 股下89
- トリプルファイヤー
- O'CHAWANZ
ぴあでチケット買う⇛ http://ticket.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1713703&rlsCd=001&lotRlsCd=
かなり豪華なメンツが揃っているかと思われます。
↓昼のイベントです。健康的で良い。最終日だよ。
5/6(土) JAMA FES -day4-最終日
- エレファントノイズカシマシ
- kumagusu
- 殺生に絶望
- THIS IS JAPAN
- 喃語(札幌)
- henrytennis
- BOSSSTON CRUIZING MANIA
- potekomuzin
JAMフェスへのアンチテーゼなんだけどJAMフェスチケットあるとオトクなんだって。
↓誕生日会的なものだけど誰でも来て良いんだ。
5/20(土)新宿Motion
「キクイマホ生誕祭」
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otori
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高野京介と続・1997年←new!
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ハリエンタルラジオ←new!.
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food:カフェチーコ
↓大阪でもやります。ライスをお好み焼きで食えます。
5/13(土) 難波BEARS
gurumeレコ発イベント[美食家の反撃]
- gurume
- いったんぶ
- 犬猫やつあし
関西弁は捨てました。