たぺログ

Emily likes tennisという日本のバンドのドラムが書くブログ

UCHI-WA 2049(SF小説)

「おい、なんだこりゃ?」

遠くで同僚のベンが叫んでいた。茶色いローブを着た老人の手には円形の何かが握られている。

僕は、なんだっけ、と呟いた。小さな声だったが、それはベンの耳に届いているはずだ。

 

2020年代初頭にあるソフトウェアが爆発的に流行した。i-Talkと呼ばれるそれはウェアラブルデヴァイスにインストールすることで、マイクから拾った発話音声を接続されたイヤホンに伝達する。その過程で使用者の設定した、好きな語尾を付けたり、音程に音声を加工する。最初はそれだけの機能だった。

ジョークグッズとしてしか使用できない程度の、機能的にも技術的にも未熟な製品だった。

でも改良を加えられる度にその精度と機能は異常なスピードで増していった。そして、意味だけを保持したまま、いくらでも自由にその言語表現や声色を変えられるようになった。

それは魅力的な商品だと、人々はすぐに気が付いた。なぜならそのアプリをオンしているだけで、誰もあなたのことを蔑んだり、罵倒したりすることがなくなるからだ。全ての上司が優しい言葉をかけてくれる。同僚の差別的な言葉や下品な冗談も、もう聞かなくていい。あなたのこれまでの言語入力履歴や、これからの発話データを元にアプリは進化し、あなたの好きな言葉だけの世界にあなたを連れて行ってくれる。待っているのは、完璧な人間関係だ。

 

その中毒性に人間は抗えなかった。

多くの人々が、スイッチを入れたが最後、何があってもその妄想Skypeのスイッチを切ろうとしなかった。イヤホンをつけていない人間を見ることはなくなった。そのうち、視覚的な情報との齟齬を解消するために、i-TalkはARグラスにより現実の外観まで加工するようになった。お互いの聴こえてくる発話内容と、表情の間に矛盾が生じることはなくなった。嫌いなものを見ることすら必要なくなった。

これまで僕らは、自分の目や、耳を、世界に裸同然で晒されていた。

受信器官を自衛するための道具を、人類は初めて手に入れたのだ。

 

事態を重く見た国は開発会社を管理することにした。その頃には人間はこのアプリケーション無しには他人と会話出来なくなっていた。心理的外傷を避け続けた使用者たちは、もはや少しの精神的なショックにすら耐えられなくなっていた。i-Talk常用者の自殺が相次いでいた。

つまりは、国民の精神安全を民営企業だけに任せてはおけないという名目だったと思う。その結果のインフラ整備が皮肉にもi-Talkの普及を完全なものにした。

実際にはそれがプロパガンダや国民の監視を目的としているということは殆どの者が気付いていたが、僕たちにとって他人の思想や感情なんてものは既にどうでもよくなってしまっていた。

閉じた世界に生きる全ての人間が、コミュニケーションを外注することによって衝突しなくなっていたからだ。

その代わり、今では多くの人々が、友人や妻の本当の声、口癖、顔すらも知らない。

 

僕の仕事はごみ分類だった。社内の地下の処理施設に運び込まれる言語的衝突を招く収集物を分類する。どうやって収集されてきたものかは分類担当の誰も、知らない。分類された後は、解析部門に回され、今後の言語清浄化プログラムのデータベースとして蓄積される。その後、調査品は廃棄される。

これらは精神汚染廃棄物とも呼ばれていた。所謂、旧時代に作られた音楽や、絵画や、映画など、言語との境界が曖昧なせいで音声や映像面の処理によってそれらの「野蛮な」心理的影響を完全に取り除くことが難しい芸術品。放射性物質よりも速く人を傷つけ、ドラッグよりも深く人の心を蝕むもの。無差別で攻撃的な言葉は簡単に人を自殺や鬱に追い込む。だから我々はこれらのごみを長く見つめてはいけないと言われていた。

 

「アジアの国の道具だよ」

ふと思い出して僕はベンに言った。遠く離れているベンの顔も、声も、i-Talkウェアラブルデヴァイスの助けで目の前にいるように感じる。でも、僕は彼の本当の名前すら知らない。ベンは僕が小さい頃好きだった映画の登場人物から取った名前だ。今では禁止されて観ることができない映画。 同僚のことをなんと呼ぼうと、僕の脳を読み取ってi-Talkが相手に真の名前に変換して呼びかけてくれる。ベンに聞いたら、「俺はみんなをディズニーキャラの名前で呼んでいるし、みんなもそのキャラの声で返事をしてくれるんだ。ちなみにお前は今下半身が戦車のドナルドに見えている。」と言っていた。

 

僕は続けた。「確か、うちはらう、という言葉から来ている名前なんだ」

遠い昔に母が教えてくれた言葉を、もう今は正しく思い出せなかった。削られて削られて残った芯の、意味の部分だけが、記憶の中に横たわっている。

「ふうん、変な絵が書いてあるぞ。」

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僕は差し出されたそれをじっと見つめる。

なぜか、その絵には引き込まれるものがあった。

表面には古い時代のだが、まだ解析できそうなコードが書かれている。多くの旧時代のwebサイトは言語清浄化で閉鎖されたが、以前ここで隠れて拾った膨大な記録メモリからアーカイヴを見つけていた。そこに保存されているかもしれない。

あまりに僕が集中しているのでベンは怪訝そうな顔をしていた。「あんまり清浄化されていない文字を見つめすぎると頭に影響があるぞ」彼はそう言って分別作業に戻っていった。

ベンが気づかなくなるほど遠くに離れたのを確認して、ウェアラブルデヴァイスでコードにアクセスした。もちろん、不正行為だ。ここにあるごみについて、僕らは一切記憶することすら許されていない。

思った通り、それは音楽データの格納場所のようだった。

 

僕は無意識にi-Talkの電源をオフし、加工せずに音源データを聴いた。自分でもそんな危険なことをする理由がわからなかった。

ただ、そうしたいと感じたのだ。

 

それは、不思議な音楽だった。人種も、文化も、全てがツギハギで、統一性がなかった。何の思想も感じない。粗削りなのに老けていて、ただ、やつれた陰だけがそこにあった。うるさいほどの叫び声も、陰鬱な朗読も、インチキ臭いリズムも、全てが珍しかった。だが、同時に懐かしかった。

肌に突き刺さってくる、感情が。

心臓が早鐘のように鳴っていた。

 

昔、妻と一緒にi-Talkのスイッチを切ったことがある。別人のようになった女性が目の前に現れ、聞きなれない声で会話をしようとしたが、相手が何を話しているのかほとんど聞き取れなかった。声の大きさも、発音も、話している内容も、受け取ろうとする全てに掴みどころがなく、手の平をこぼれ落ちていくようだった。女は怯えた顔をしていた。スイッチを入れるといつもの妻がいた。感想を聞くと妻は「ただ、恐ろしかった」と言った。

世界が?それとも僕が?

僕は聞かなかった。

スイッチはそれ以来切っていなかった。

 

気付いたら音源データは全て聴き終えていた。ウェアラブルバイスにアラートが表示された。

「精神汚染反応を確認しました。安全のため、専門のスタッフが到着するまでその場から動かずに待機してください」

僕の動揺を測り取ったのか、ベンが通報したのか。それはわからない。

だが、処理チームが来るまでに、この音源をもう聴き直す時間は十分にある。

そう思った。

 

 

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同窓会を思い出し、牛丼屋のおばあさんの手作りカレギュウを食おうとした話

「牛丼を自分で作った方が良い」とか独身男性に喧嘩を売ったツイートが流行っていますね。

内容とか以前に、単純に「聞こえますか…」のレシピ公開コピペに飽きてたフラストレーションのはけ口になってしまったのかな?と思うがどうだろうか。どうでもいいか。

結果として牛丼チェーンを見直す動きが出ているようだ。

原価とか労力とか時間とか味とか。

そんなことよりただ「食いたい」と思う。

俺は自炊派と非自炊派の終わることのない議論には参加しなかったが、牛丼は食いたくなったので松屋に行った。

今日は年明けの出社一日目だが残業で既に疲弊して飯を作る気力がないのだ。

 

近所の松屋にはおばあさんが働いている。

ライブのあと、終電近くになってから寄るといつもいる。おばあさんなんだから早く寝てほしい。

当然、おばあさんが出すのでなんとなく手料理感が出る。シチューとかクッキーもなんちゃらばあさんの何とかみたいな名前のやつがあるのでこれは人間の共通認識だと思う。家で飯を作るより外注するほうが楽な時代が進めば、ババアの作る飯は旨そう、そんな常識はいつまでも続かないかもしれない。

でもなんでもかんでも外注する俺達が悪いのだろうか?

単純に残業して飯を作る暇もないようにさせる、管理者が悪いんじゃないのか。

いや、今は誰かを責めるより、腹が減っている。

 

こうして俺は松屋おばあさんの手作り牛めしを食いに来たのだ。

あれ?いないじゃないですか…

券売機の前で立ち尽くす俺。

ここで俺の仕事の疲れと、あと年末年始の同窓会でのちょっと悲しい感想を並べて、おばあさんの手作り牛丼を食べて「明日からも頑張るぞEND」にしたかったのに、この日記の続きはどうするんだ。

たぶんおばあさんは疲労した会社員(しかも俺がライブ後に見かけるということは土日出勤)に癒やしを与えるゴッドマザーババアなので、深夜勤務なのだ。

ちゃんと寝てくれよ。

 

手作りじゃないならいいや、と思いカレギュウにした。カレーの横に牛丼の肉が載ってるやつだ。

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俺はみんなと同じでカレーが好きなのですが松屋のカレーは結構美味いと思う。ちゃんと苦味とか、あと色々と味があるのだ。牛丼じゃなくてカレーの方なら自炊して家でたくさん食いたいと思う。たまに血迷って牛肉と混ぜて食ったりもするけど、牛丼用の甘い肉とカレーは全然合ってない。だが俺はカレギュウが好きだ。両方食えるというのが大好きだからだ。

俺は「でも590円って高いよな」と思ってからまた悲しくなった。同窓会の高収入な皆はそんなこと思わないだろうな、とすぐに思い出したからだ。はい、やっぱり回想はさせてください。まだ1000文字目なんで。

 

ところで、正月の帰省というのは普段とはだいぶ異質なシチュエーションだ。

年末年始はテレビやらラジオやらで特にその年のヒットソングを歌うアイドルとか人気のお笑い芸人とかが何度も何度も現れる。

正直、あまり好みじゃない歌とか、笑えない一発芸とか、そういうのをフォアグラ製造中のアヒルの如くひたすら流し込まれ、「えっ、お兄ちゃんこれ知らへんの?(TV見てないアピールとか今時流行らんで)」と妹に驚かれるのが正月のイメージ。

 

だが、それが必要なのだ。

文句を飲み込み、落ち着いた表情で全てを受け入れる。

一年に一度、自分が選んだTwitterの世界や、オフィスや、ライブハウスの狭い世界から這い出て、少し広い世界を覗いてみる。

そうして、スポーツ選手とか、天皇とか、星野源とか、そういうよく知らない人がなんかをやっていることをちゃんと把握することで自分中心の考えをやめ、リセットする。

それはなんか大事なことだと思う。

 

でも今年、実際にその時を迎えてみると俺は割と耐えることができなかった。

去年までと違って俺は仕事の不安を抱えていた。

休みが明けたら仕事が始まる。

無茶なスケジュール、仕事量。

今こんなことをしていていいのだろうか…。

俺はコタツに入って「Excelの作業効率が100億倍にアップする10の設定!」みたいな感じのアフィリエイトブログをたくさん見て、ひたすらURLをメモし続けた。

年明けの仕事が少しでも速く進むように…。

焼け石に水だ。だけど何かをしないと不安だった。焦燥感ってやつ。

あとは単純に、年末年始以外も全然居心地が最悪な会社にいるため、もう不快な思いをこれ以上しても飽和して何も学び取る余裕がないというそもそもの問題もあった。

文句なんて毎日飲みこんでるんだよこっちはよう。

無意味なメモがたくさん溜まった。

年が明けた瞬間にテレビを見ると大きな柴犬の顔が映っていて「おつかれさん」と言われた気がしたのでその日は寝た。

 

と言うわけで同窓会も乗り気がしなくなっていた。

そんな中で、実際に行ってみて、俺はみんながもう周りなんかどうでも良くなっていることに気がついた。俺が私服(周りは皆スーツなのに俺だけライトオンのセーターとジーンズだった。前日まで知らなかったからだ。)でいても、ちょっと突っ込まれて終わりだし…まあそれは最初から俺のことなんてどうでも良い人が大半なんだけど…ずっとなんかどうでもいいよって顔をしている気がした。

ただただ、年収だけ何となく伝わってきたのが俺はしんどかった。

高校の時にもっと喋れる人を作っておけばよかったのかな。

でもそんなことは無理だった。

俺は最近コミュ力がちょっとだけ上がって、平均レベルに達している気がしていたが、もうこのタイミングの同窓会ではそんなものは要らなかった。知らない人と新しく交流するなんてムードではなかった。昔の友達にあいさつ回りして終わりだから。もうこの先には何も続いていないから。皆は帰って頑張ることがあるのだ。

二次会も無く俺は数少ない仲の良い友達と喫茶店でケーキを食い、反省会をして帰った。

 

帰り道、こないだのレコーディングの音源が上がってきたので確認した。

 

良かった。

良い。

ドラムはまだ下手だけど。

 

横浜に帰って、俺にも頑張ること(会社以外に)があってよかったなと思う。

ババアまた牛丼食わせてくれ。

 

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Amazonビデオのドラマが見たい話

正気を失ってきた。

これをスマホで書いている今の俺のことだ。

 

年末にも関わらず無理なスケジュールの仕事を与えてくる上司のせいで毎日毎日、残業続きだ。どんどん周りが転職していくせいで人が足りない。それで「これ、明日までに出来る?」とグループの垣根を越えて違う上司から違う仕事を投げつけられるようになった。風通しの悪い職場が良いな…と思いつつ泣いていると更に偉い奴からは「有給を取得するように」と高度な煽られ方をする。「いくら残業しても間に合わない」と嘆願しているのに、また違う上司には飲みに誘われ丁重にお断りした。

これで仮に飲みに行って次の日「間に合いませんでした」って言ったら違う先輩に「じゃあどうするの?」と言われるのだ。

俺は常々陰で言うのだが会社員というのはポケモンのようなものである。上司の仕事というのはマネジメントで、つまりポケモントレーナーだ。俺達ポケモンをどの順番で出して、どの技を使うか、命令コマンドを考えるのが仕事なので、当然、高い給料をもらっている。

俺がピカチュウで「いや、あの、これ相手地面タイプなんで…かみなり効かないですけど…」と言ってもトレーナーが「え?じゃあどうするの?」と聞いてきたら俺は泣きながらかみなりを使って敵にやられるしかない、そんなおかしな仕組みが現実が既にある。俺は「会社が会社員に求める自立心とか自己管理能力を完全に身に付けたら、会社なんて要らないよな…」と思いつつ今日も働く。ピカチュウが自分で何するか判断できたら、独りで生きていけるが、結局のところ彼らは皆ボールに縛られている。俺は金とリスクかな。

 

2001年宇宙の旅」のロボットHALが矛盾する命令に耐えられず気が狂ったように、俺の脳からはいつの間にか煙が上がっている。この日記は次の日曜、つまり大晦日に更新する予定なのでその頃には俺は正気に戻っているだろう。

大晦日は休みだから。

きっと実家のこたつでみかんを食っていることだろう。

けれど今の俺にはこの今しかない。

そしてこの今、世界の中心で俺は完全に心が死んでいた。

 

残業が何時間だとか今何時に帰っているとかそんなことは書かない。俺より幸せなやつや酷いやつがいたところでなんの気休めにもならない。奴隷同士が集まると、首輪の自慢をするという。最初は己の不運を嘆いていたのに、そのうち俺の首輪の方が質が良いと張り合うという訳で、何と呼んでも奴隷は奴隷のままだ。

 

俺は夜の帰り道、1人毅然と「残業くたばれ」と唱え続けた。

それを見て残業はただ静かに笑っている。

俺はそれでも懸命に「くたばれ」と唱える。

残業は何も言わず微笑んでいる。

そのうち俺は何も言えなくなった。

俺は敗北した。

 

俺は自分を憐れむことにした。

今日の俺はセブンの冷凍野菜肉(100円)を炒めて食って寝よう。しんど過ぎると美味しいものを食べようという気力すらなくなる。シンガーソングライターは苦しみを歌詞に昇華させるだろう。だがギターは手元になかったし、弾けないし、帰ったら早く寝ないと明日も仕事がある。そのため、社畜にはシンガソングライトはできない。原理的にする暇がない。

 

そのため社畜は消費活動に勤しむ。

すなわちご飯を食べながらテレビを見る。

 

昨日はブサイクなアスリート(と番組内では紹介されている)が化粧で美人(と番組内では紹介されている)になるのを見た気がする。

今日はデブ芸人(本当に太っている)がダイエットで痩せ芸人(と番組内では紹介されている)になるのを見ている。

俺は「MR.ROBOTが観たいなあ」と思った。

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MR. ROBOTは大変面白い。

MR.ROBOTはAmazonビデオで公開されている海外ドラマだ。タイトルがちょっとかなりダサい以外はとても良い。主人公は正義のハッカーです、という説明を読んだ時は観る気が全然しなかったが気紛れに観てみたら全然そういう話じゃなかった。マトモなやつが一人も出てこなかった。

映像とか音楽のセンスとかも良いし、あとセンスとか良いなあと思う。

Amazon会員じゃねえし!」という人はAmazonビデオの為にAmazon会員になったらいいと思う。俺はそれで月400円払っている。昔のポケモンとか全部観れるし。

 

そのドラマをポテチを食いながらだらだらプロジェクターで観るやつをやりたいなあと思った。ドラマは1話45分くらいあるので通して見るにはまとまった時間が必要だ。ダイエットは途中でやめても先が気にならないけど、FBIをハッキングしてる途中でやめたら次の日仕事にならない。

第3シーズンが最近始まったので早く観たい。俺はこれを1年は待った。第2シーズンは主人公のエリオット(うちのバンドのボーカルと顔が似ている)がドラッグをやって吐いてたら終わってしまったので、ちっとも話が進まなかった(面白かったけど)。

 

海外ドラマ面白いなーと思ってウォーキング・デッドとかも見たけどMR.ROBOTの方が好きだ。たぶんマクドナルドとかスティーブ・ジョブズとかをすぐけなすから好きなんだと思う。俺は馬鹿な大衆なので権威を難しい言葉で非難するのを見るとすぐRTしてしまう。

 

MR.ROBOTをみんなにも是非観てほしいなあ。主に映画好きな人にオススメだ。色んな意味で。感想を話し合いたい。まあ、そう言っておいて話す機会は絶対来ない。

俺は風呂に入って寝る。明日も仕事だからだ。

 

[12/30加筆]

無事、休みになったので今日はMR.ROBOTを観ながら麻婆豆腐を食うことが出来た。俺はしょうきにもどった!ニコニコしながら観ていたらめちゃくちゃ人が死んでいて怖くなってきた。

 

 

 

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そろそろぴあで予約しようか?

 

 

 

 

銭湯に行く話

銭湯。

こないだまでは「家に風呂があるのに470円も払って行くの…?」とか言ってた。

今では「今日は銭湯行く暇あるかな?昨日行ったばかりだしな…」と考えるようになった。

銭湯に行けば取り敢えず疲れが取れる。

取り敢えず銭湯に行こう…。

俺は銭湯中毒になりつつある。

 

学生の時は「旅行でわざわざ温泉に行く意味がわからない 」と言っていた記憶がある。

なぜなら風呂は家にあるからだ。

俺が学生時代に住んでた家賃2万の家は酷くて、異常に古い納屋に汚い浴槽が置かれただけのものを風呂と呼んでいたので季節ごとにバラエティに富んだ生命体が侵入してきた訳だけど、そんな半分ホームレスみたいな身分でも風呂だけを目的に夜行バスや車で遠出するメリットはわからなかった。

大阪にたこ焼き食いに行くとかなら分かった。

 

だけど社会人になって「旅行は温泉が一番だな」と思うようになった。基本的に休みの日に疲れることをしたくなかったからだ。休みの日は休む、その為に存在している。

今も目と肩と腰が痛み、まぶたが痙攣している。限界なんだ。

今朝、通勤電車で隣の女の会社員がイヤホンで爆音のエレクトリカルパレードを聴いていた。その人も限界だったんだと思う。人間はストレスを感じると何かに溺れてしまいたくなる。それは音の洪水とか、アルコールとか、お湯とか。そうやって自分を希釈したくなるのかもしれない。

俺はそんな日々の合間を縫ってわざわざ休みの日に、旅行ガイド本を順番に指でなぞり、有名なでかい建物とか、有名なでかい絵とかを確認しに行くためにあちこちダッシュする旅行には疲れてしまった。移動し続けたくない。

自分ではどこへも行かない、浮いているだけのラッコ。それが人類のあるべき姿だと考える。

それで俺は二言目には「温泉行かへん?」と言うようになった。

 

 

ただ、水風呂とサウナの存在は常に疑問だった。

「世の中には我慢するのが好きな人がたくさんいるんだな~」と思っていた。

 

その疑問は交互浴をやった時に氷解した。

交互浴というのが巷では流行っているらしい。それを知った俺もそれを試してみた。

数ヶ月前のことだ。

要はお湯とかサウナで体を温めてから水風呂で急激に冷やす(冷やすのは数分で良い)、ということを交互にやるのだ。詳しくは各自で調べて頂きたいが、これをやり始めてから俺の中で銭湯の価値はビットコイン並みにうなぎのぼりだった。

仕組み的には毛穴を閉じたり開けたりして血行を良くするということらしい。よくわからない。

 

水風呂に入る前に体をしっかり温めると、水風呂はあまり冷たく感じない。俺はストレッチとかをすることで長く浸かるようにしている。

そして繰り返し浸かり続け、冷たさを完全に感じなくなって水をぶっかけて浴場を出ると頭は完全にトランス状態だ。

油断するとぼーっと半裸で椅子に座ったままあの世行きになってしまうので早く家に帰らなくてはいけない。体がポカポカしすぎて、もう寝よう以外の気持ちが湧かない。

老人たちが銭湯に行く理由がわかった。

これはグレーゾーンの公共施設なんだ。

これは金取ってもええわ。

 

最近は家でも再現しようと水シャワーを浴びるのだがあんまり上手くいかない。

 

こんな話をしていると今日も銭湯に行きたくなってきた。

銭湯には変なやつがいっぱいいる。

スキンヘッドのハゲおっさんが繰り返し水風呂とサウナを往復している。おっさんは水風呂に入る時、禁止されているのに頭まで浸かる。髪がないからセーフという感覚は俺にも理解できるが、そのざぶんッと飛び込むスピードはかなりシステマティックで、じゃがいもの自動洗浄機(などというものがもしあるなら)を見ているかのような気持ちになる。寒さなど感じていないようだ。エンドレスリピートハゲおじさんはじゃがいもから真っ赤なトマトになってまたサウナに戻る。

いつか心臓が止まると思う。

 

有料のドライヤーで陰部を乾かす人もいる。

 

 

「海外の会社は残業時間が短い」とか聞くと「俺の実質的な寿命は海外の人より短いのかな」と思う。毎日定時で帰れる外国人は俺よりも好きなことがたくさんできるだろう。例えばフランスじゃ週に平均40時間しか働かないんだってさ。毎日ほぼ定時帰りですよね。

好きなことをやった時間がそのまま人生の有益さに繋がるのかはどうかは分からないけど、俺は「あーたくさん働いたなあ」って死にたくない派だ。

 

今日は面倒だからきき湯で我慢しよう。

 

世の中には銭湯の掃除を小遣い稼ぎにやって、あとは音楽で収入を得て、銭湯でライブをしている人とかいるらしい。音楽で生活するというのはなかなか想像しにくい世界だしそれ相応の苦労もあるのだろう。自分には遠い世界だし、そこまで求めることはしないけど、せめて、銭湯に入りたい時に入れるくらい、休みをください。サンタさんお願いします。有給使わせて下さい。お願いします。

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それが無理なら企画ライブにお客さんをいっぱい連れてきて下さい。お願いします。

 

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年明け迫ってきた企画ライブ。ぴあで予約すると特典動画が見れるバーコードが会場でもらえる。

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新曲がたくさん入ったうちわが会場で販売される。すごい良い曲が多い。

 

いきなりステーキに行こう、という話

肉は俺たちを救ってくれる。

会社の忘年会では救われない。あれで救われるのは管理職だけだ。

2017年の漢字は「肉」だ。

2018年の漢字も「肉」だ。

年号は「レア」が良い。

 

いきなりステーキは旨い。実際のところ。

知っとるわ!と言われても俺はそんなに知らなかったのでしょうがない。俺はにわかいきなりステーカーだ。

渋谷で初めて食った時は何じゃこれ硬い!と思ったのだが、あれはどうやら焼きすぎだったらしい。俺が悪いのか、店が悪いのかはわからないが、もうどこの店が美味いとかそんなことはどうでもいい。家の近所に良いいきステを見つけたので、もうこれからはそこにしか行かないからだ。いきなり平日に食えるから「いきなりステーキ」なんだよ。店によっては夜にワイルドステーキ(貧者の肉)が食えないらしいので恐ろしい。ワイルドステーキくらい安い肉が食えないならいきなり行くような勇気も出ない。
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これがワイルドステーキ。

あと体力ないので椅子がない店も無理です。俺がドラムをやってられるのはライブの時間中ずっと座っていられるからだ。

 

先週、ボーナスが入ったし、まあ別に、どうせボーナス入ろうが入らなかろうが奨学金返さないといけないから食うのは一番安いワイルドステーキなんだけど、それでも贅沢しようと思って、みんな大好きいきなりステーキに行った。学び直しなんて制度やらないで奨学金を無償化してくれればもっと良い肉を食えるのだが…。

 

最近は仕事が大変だった。

会社でずっと放置されていたせいで誰も動かし方を知らない機器があって、それを動かせるようにしないといけないのだ。なんのアテも無いくせに納期もキツかった。社内での呼び名を使うと社バレするので取り敢えずキングゲイナーとするけど、キングゲイナーはソフトだけが新しく開発された。しかし誰も動くかどうかは知らなかった。わかりやすく言うなら、犬の体に進化した人間の脳みそを入れてみたんだけど、どうかな?ってことだ。

誰も動くかどうかなんて分からなかった。脳みそが死んでる可能性もあった。

製造者は会社を辞めていた。俺だって辞めたいよ。

だが何週間も残業して、色んな当時の人達に聞いて、脳みその色々なところに棒を突き刺したりして、遂にキングゲイナーは動いた。パッと表示が出た時、俺はみんなが帰った実験室で一人叫び声を上げて椅子から転げ落ちた。キングゲイナーは無理矢理犬の体に閉じ込められて、それでもなんとか生きていた。

「ウワー!」

シンゴジラ高橋一生みたいになった。

「ウワー!ウワー!」

そして、

「今日はいきなりステーキだ!」と思った。

キングゲイナーを適当にその辺に投げて俺は退社した。

 

いきなりステーキにいきなり行こうと思った日は景色が違って見える。

いつもは陰鬱な通勤電車も、いきなりステーキへのレッドカーペットのようだ。

赤は生肉から滴る血の色だ。

シャカシャカうるせえチンピラのイヤホンも、「ああ、きっとお金がなくて安いイヤホンしか買えないんだなあ」と哀れみの気持ちで見れる。早く500円くらいでカナル型のが買えるといいね。俺はそれより高いワイルドステーキを食べるけど。

 

LINEでいきなり「いきなりステーキ行かない?」と誘ったにも関わらず近所に住む大学時代の友達も「いきなりステーキ行くぜ!」とのことで、一緒に行った。奇しくも友人はいきなりステーキ連続3日目であった。

 

付け合わせの野菜は無料で変えられるのだがコーンをじゃがいもにするのをその日は忘れた。まあいいだろう。俺は笑顔だった。

 

俺はワイルドステーキ300gが来た瞬間にステーキソースをいきなりぶっかけた。俺は文明人ではないので肉はレアが好きだ。いきなりステーキでは出てきた瞬間にいきなりソースをぶっかけることで鉄板の温度を下げ、レアのままで喰うという野蛮なメソッドが存在するのだ。めちゃくちゃソースが跳ねて俺は体中を火傷した。紙エプロンで覆えばよかった。これではどっちが腕でどっちがステーキかわからない。それでも俺は笑顔だった。

そこに肉があるから。

そして俺は野蛮人であると同時に現代人なので腹が弱い。だから牛肉でしかレアは食えない。この機会を逃してはならない。

俺は食った。

ここぞとばかりコーラも飲んだ。

 

こんだけいきなりステーキへの愛を語っておいて俺は肉マイレージカードを持っていなかった。なぜならいきなりステーキを愛しすぎるが故にいきなりステーキに行き過ぎてお金と健康な体を失いたくなかったからだ。俺は自制心がない。

 

俺はステーキにジャブジャブとソースをかけるし、おろしニンニクもクソほど入れるから、絶対に体に良くないのだ。あと正直、スーパーで買って家で肉焼いたほうが安いし…。

だがこの日の俺は違った。もういいや、と思ってしまった。一線を越えた。

俺は肉マイレージカードを作った。

 

きっとコイツは、すぐにゴールドカードになるだろう。

俺は苦しみの数だけいきなりステーキに行くから。

涙の数だけ強くなれるのは、泣きながらいきなりステーキに行くからかもしれない。

 

かつて、いきなりステーキに対して不信感があった。

あれは金持ちが行くところだと思っていた。

だってただでさえ一回2千円以上は絶対使うことになるのに、奴らは高い肉を400gとかガンガン分厚く切って焼いているんだぜ。

二郎にはホームレスみたいなデブがたくさんいるけど、いきなりステーキには与沢翼みたいなデブがたくさんいるなあと思っていた。

 

でも彼らも、僕や与沢翼と同じで悲しいんだろうなと思った。

悲しいから肉を食べるんだろうな。

 

スピッツは愛はコンビニでも買えると歌った。

2千円で買えるなら安いものだ。

僕達は肉を噛み締めた。

肉も僕達を平等に抱きしめた。

金持ちも、デブも、にわかも、社畜も。

僕達はみな、肉から生まれた、肉の塊だから。

そして僕達は心で泣いた。

 

みんなで泣きながら食う肉はαγάπη(アガペー)の味がした。

 

 

 


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 年明け最初はこちら。俺達、YOIMACHIファミリーになれたのかな?

 

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企画。迫ってきました。オワリカラ解禁効果で予約増えております。お早めに!

ちなみにぴあで予約すると特別な動画が大量に見れるので是非ぴあで予約してください。

http://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1751798

 

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 新曲はめちゃくちゃすごいです。

 

購入して2年が経ったけどプロジェクター良いです、という話

 

プロジェクターを買いたい

僕の家にはプロジェクターがある。

2年前、就職して最初の冬のボーナスで買った。

ずっとデカいテレビが欲しかったのだが、デカいテレビは何十万円とかするし、場所も取るので嫌だなあと思っていた。

そこで「プロジェクターっていくらなんだろう?」 と思って調べたら意外と10万円内でも買えることがわかった。(それでも高い買い物だけど…)

 

家のプロジェクターで映画とか見れたら最高じゃん!と思い、電気屋などに観に行った。なんせ高いし周りで持ってる人いないしで慎重になった。

 

T-DRAGON、プロジェクター専門店へ行く

会社帰りにプロジェクター専門店にも寄った。店内にはプロジェクターが1万個くらい置いてあってヤバいなーと思った。するとホテルのコンシェルジュですって感じの執事のお兄さんが話しかけてきた。

「どういったものをお探しですか?」

僕が予算を伝えると「そういう(貧乏人向け)のは置いてない」とオブラートに包んで言われた。

「(オブラートに包んで)クソして寝ろ」と言われたので「いつかまた来ます(もう来ません)」と言った。

お兄さんは色々アドバイスとかしてくれたので実際には良い人だったけど、こんなべらぼうに高い物をジャブジャブ買える人間が世の中にはいるんだなあ、とびっくりした。そしてきっとそんなに設けてる奴らって全員悪い奴らなんだろうなあと思ったりした。

社長は全員地獄に堕ちるんだろうなあ。

 

プロジェクターを買った

でもそこからプロジェクターのことしか考えられなくなった。会社にいる間ずっとプロジェクターのことだけ考えていた。休み時間中はずっとスマホでプロジェクターのことを調べていた。そして気付いたら注文していた。郵便局に届いた瞬間配達を待たずして受け取りに行った。自転車のカゴにプロジェクターを突っ込んでワクワクしながら帰った。

こんなに楽しみな買い物は久しぶりだったと思う。

就職しても社食以外は何の楽しみもなかった人生。家で設置も何もせずに電源だけ繋いで壁にホーム画面が映った時は「うわー!」と言ってしまった。

なんせ自宅に100インチの画面が現れたのだからしょうがない。大学生の頃に手に入れていたら、たぶん人生が終わっていただろう。

俺はそのホーム画面をルーベンスの絵のように数分見つめてからその日はそのまま寝た。

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駅前のヨドバシで展示品で見た時は、あまり明るくないと思ったが、実際に自宅で部屋を真っ暗にして投影してみると液晶画面とほとんど大差なかった。

これは人を呼んで見てもらった時も言われたのでたぶん客観的にもそうだと思う。

映像用のプロジェクターは結構明るいのです。

会議用のとは違いますよ。

 

買ったのはこれ。 

選んだ理由は

・値段(10万円前後に出来れば抑えたかった)

・明るさ(一つ前の古い機種もあったが、明るさが上がったと聞いてこっちにした)

・画質(フルHD

・ブランド(海外の低価格品は故障対応がクソだとコンシェルジュに聞いた)

のバランスで選んだ。

 

追いシアターセット

あとウチにはスピーカーもなかったのでシアターセットというのも買った。

5.1chである。5.1chって皆さん意味知ってますか?5個のスピーカーと1個の低音スピーカーって意味らしいですよ。じゃあ5+1chでよくない?よくわからないですが0.1chという概念があるらしいのでこれが正しいのだ。

これは安物のやつを買った。HDMIケーブルというすごいケーブルがつながればなんでも良いのだ。俺はバンドをやっているけど、音質なんて正直よくわからないので全然こだわらなかった。

しかし、FPS(人を殺すやつ)系のゲームをやると、背後から銃声が聴こえるので怖くて良いです。5.1chおすすめです。

 

あとニトリでソファも買った。PS4も買った。これで完璧だ。

俺は冬のボーナスを完全に使い果たし、Amazonビデオルームを手に入れた。

 

母が一度実家から様子を見に来たことがある。

俺が真っ暗な部屋で大画面に映ったスターウォーズのエイリアンを撃ち殺しているのを見て「アンタ大丈夫?」と心配された。

 

2年経ってどうか

10万円なんて正直失禁するくらい高いと思うけど、俺は後悔してない。

なぜならいつでも映画を大画面で自宅で観れるからだ。ぶっちゃけ新作以外、映画館行かなくてもいいじゃんってくらい満足している。

スターウォーズとか古いやつは全然劇場でやらないからね。

まあでも最近残業しすぎて全然映画見る暇とか無いんだけど…。

でも仕事をしないと家に住めないし、飯も食えないんだから悲しいよ。

ボーナスでソファやらなんやら買っていると、なんだかファイトクラブを思い出してしまった。俺たちは生活の奴隷だ。

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どうせ見る暇がないなら買っても意味がない

そう、当たり前だがそもそも買っても見る暇がない人にはおすすめできない。 

いやまあ例えば「うち、プロジェクターがあるんだ〜」と自慢したいが為に買うのは全然いいと思うんですけど。

会社の人にボーナスで何買ったか聞かれて「プロジェクターを買った」と答えてからは「コイツの家、プロジェクターがあるんだよ!な!」と毎回のように言われるようになった。これは会社の上司が悪いんじゃなくて、他に何の特徴もない人間である俺が悪いんだと思うけど、そういうリスクも有りますので会社では言わないようにしましょう。

俺達は生活の奴隷だ。

 

俺達は生活の奴隷だ

Amazonビデオを毎日見て暮らせればいいのに、あと週末にスタジオ練習とライブが出来ればそれでいい。俺はマイホームも車も別にいらない。

でもプロジェクターを買ってしまった時点で俺は会社に囚われてしまったのかもしれない。毎日法律の範囲内で残業して法律に違反しない安い給料でこき使われて、「次のボーナスまでは頑張ろう」って思って寝る。

勘違いするなよ。ボーナスってのはご褒美じゃなくて、給与を会社が借りてるだけだからな。俺達から借りてた金を後から返してるだけだからな。ちゃんと分割して給与に載せろよ。あと18時になったら電気を一旦消すのを止めろ。どうせ誰も帰ってねえだろ。

 

俺は取り敢えずこないだのボーナスで、いきなりステーキに行きたい。


Pixies - Where Is My Mind (Official Video)

 

 

 

 

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一番近い日程のライブ。22時以降が出番ですのでスターウォーズを観てからでも間に合いますよ。

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年明けの企画ライブ。正直、最高傑作じゃないかってくらいの新曲まみれなのでクソおすすめです。

 

 プロジェクターについて購入者からのアドバイス

Q:スクリーンって要らないの?

A:壁が白ければ無くても平気だよ。でも画質に拘るならツルツルの面の方がきれいに映るよ。もし壁がないって人はニトリの遮光カーテンをスクリーン代わりに使うのが場所も取らなくて良かったよ。

遮光ロールスクリーン チェーン式(ドルフィン) | ニトリ公式通販 家具・インテリア・生活雑貨通販のニトリネット

間違って茶色を買うなよ。

 

Q:プロジェクターの設置って穴空けるの?

A:一番いいのは天井にぶっ刺す方法だけど、空けなくても出来るよ。

 床においてもいいけど、間に物があると遮られるので高いところに置きましょう。

 俺はメタルラックに乗っけてます。高さはちょうど画面の上端位置まで必要。

 高いところに置くなら、プロジェクターは逆さにして設定で画面を上下反転させましょう。

 

Q:テレビと比べてのデメリットは何?

A:

・テレビチューナーついてないからそのままじゃテレビは見れないよ。

・ファンの音がするよ。でも俺はスピーカー付けるから気にしたことない。

・テレビよりは場所を取らないけど設置によってはそうでもない。

・スピーカーも買わないと本体のスピーカーはショボい。

焦点距離というのがあって、壁までの距離で画面のサイズが変わるよ。

部屋のサイズを考えないと、設置の位置が限られてしまうかも。

先に説明書を検索して計算しておこうね。

↓これは僕が買ったやつのスペックです。全部同じ機種ですが、設置場所で画面の大きさが変わるのです。

100型(インチ)にしようと思ったら2.7~3.2m離さないといけないということ。近すぎ、遠すぎもダメです。

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 ちなみに超短焦点と言ってほぼ目の前で映せるやつもある。予算と画質の兼ね合いが取れたらかなり便利だと思います。

 

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 画質荒いのが多いかもしれない。




 

昔、脳波測定されて1万円もらった話

モニター協力(後述)には守秘義務がありますが、そもそもこの物語はフィクションです。実際の団体とかとは関係ありません。また、大したオチもないけどブログを読んでほしいというただ一点のみで書いたのでよろしくお願いします。

 

大学生の時に友人の「楽に稼げるぞ」という怪しげな言葉に誘われてポイントサイトに登録した。

ポイントサイトというのは登録するとメールでアンケートが送られてきて、それに答えるとポイントがもらえる。そしてポイントが貯まると換金出来るというやつだ。ボタンを押したら金が貰えるのだ。

とにかく金が無かった家賃2万円の学生時代、僕はホイホイ登録した。最初の頃は僕も真面目にアンケートに答えていたのだが、一度に貰えるポイントはせいぜい10円分程度。主に主婦とか学生が暇つぶしに小遣い稼ぎするためのしょっぺぇサービスでしかなく、何時間も費やして得た500円分のポイントを換金してすぐに辞めてしまった。僕は金がないうえに忍耐もなかった。

 

だが、同じサイトのモニター募集とかには応募していた。

モニターはネットのアンケートと違い実際に会場などに赴き、飲食物やゲームアプリなどを体験してそのアンケートに答えるものだ。アンケートという体裁である為、給与ではないのだが謝礼として2時間程度で8千円もらえた。治験と似たようなシステムである。交通費を差し引いても最高に割が良かった。ネズミやヤモリと同居していた当時の僕には8千円は大金だった。

 

モニターの内容は全て基本的に楽勝だった。フライドポテトを四種類くらい食べて「さっきの方が美味かった」「こっちの方が香ばしい」とか適当なことをほざくだけで金がもらえた。あとはペットボトルのラベルを見比べてどっちが良いとか。金がなくてコンバースしか買わないのにスニーカーのデザインの批評もやった。マジックミラーのある部屋でナイキよりアディダスが好きだとか適当なことを言ったりして帰りにラーメンを食った。

あまりに楽なのでバイトするのが馬鹿らしくなり、メール通知が来る度に全て応募し、バイトがある日と被れば嘘をついてでもバイトを休みにして行っていた。大学の研究なんて金が出ないしクソ喰らえだった。

 

そんなある日、謝礼1万円のアンケートに当選した。応募しても10回に1回も当たらない為、どのアンケートだか全く覚えていなかったが、なんせ2時間で1万円なので喜んでOKした。

指定の場所は普段降りない駅徒歩数分の高級住宅街だった。地図のとおりに歩くと金持ちが住んでそうなデザイナーズ一軒家があった。呼び鈴を鳴らすと、なんかネイルの店とかしてそうなお姉さんに地下に案内された。何人かすれ違うので人がいるのはわかるが、全体像が分かりにくい入り組んだ構造の建物だった。

地下にはよくわからない医療器具らしき白っぽいマシーンと、奥に大きなガラスの窓を挟んでコンクリート打ちっぱなしの部屋があった。

これから脳波を測定する、と潔癖そうなお兄さんに言われた。えっ?これから脳波を!?と思ったがよく考えたら募集のメールにも書いてたし電話でも言われた気がした。

 

余談ですがミッキーマウスがヤバいアルバイトで騙されて脳の手術を受けさせられるアニメは面白いです。僕は定期的に観ています。


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持病などの再確認が有り、頭皮の至るところにクリームを塗られた。冷たくてヌルヌルして気持ち悪かった。そしてよく映画とかで超能力者が実験される時みたいな長いケーブルがついた丸いパッチみたいなのをたくさんつけられた。遠くの鏡には頭に何十本もケーブルをつけた俺がいて、遠目に見てもちょっと異様だった。



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昔、ある大学院の見学にいったある友人の友人の他人が、地下で猿の露出した脳に電極を刺して実験しているのを見たが、教授に「口外するな」と言われたそうだが(このお話はフィクションです)、その恐るべき話を思い出した。

 

俺はこれから、ハンターハンターのポックルみたいに脳をいじくり回されるのだろうか?電流を流されたショックで超能力に目覚めてこの施設ごと破壊したらAKIRAとかミュウツーみたいでカッコいいのに…そんなことを考えていたらお兄さんの説明をほとんど聞いていなかった。僕は全く話を聞いていない割に上の空っぽくない相槌を打ってしまう時がある(「確かに、そっちの方がいいかも」とか「そしたらそれにしましょう」とか)のでたまにあとでマジで困る。だが説明しているお兄さんも目が死んでいたので良かった。聞いてない間に「後遺症があるかもしれないです」とか言ってたらどうしよう。

 

そして案の定、さっきのコンクリートの部屋に入るよう言われ、一つ真ん中にポツンと置かれたパイプ椅子に座るよう言われた。頭にケーブルが付いているし、ケーブルの先には点滴のように一緒に動かす器具があるために首はあまり動かせない。

前を見ると壁があり、液晶画面があった。そして、いくつかの映像を見た。その時の記憶はあまり定かではないが、それはやばいガスを吸わされたとかではなくて退屈だったからだ。本当に無意味な記号的な映像だった。右下に赤い点が出たり、左上にそれが現れたり、それを目で追う。それだけだ。なんか図形とかも出てきた。目の動きと脳の認識とかを調べてたのだと思うけど。

 

しかし非常に長い時間だった。飽きが限界に来る辺りで「終了です」と言われ、クリームをできる範囲で拭き取られた。本当にそれだけで終わった。その後は金の入った封筒をもらって頭がベトベトのまま帰った。あまりに淡々としていたのでこれ何の研究ですかとは聞きそびれたし、たぶん教えられませんみたいな書類にもサインしたような気もする。

 

その日以降もモニターは続けたがあれ以上に目的が不明なモニターはなかった。たぶん医療的な測定か、もしかしたらVRとかに関係あるのかもしれない。もしかしたら超能力の適格者を探しているのかもしれないが、俺は残念ながらその後も超能力には目覚めなかった。やっぱPSVRの開発には俺の協力が関わっているのだろうか。

最近は仕事帰りにそんなん行く気力なんかないので応募もしてないけど、「毎日これだけやって暮らしていけたらいいのになあ」と思う。もっと1時間とかで出来るプチ治験とかがあればいい。だがそれで体にぶつぶつとかできるのは嫌だ。無痛で骨折とかもあるらしいけどそれも怖い。

 

不労所得への道は長く険しいのだった。

 


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